『ヘーゲル哲学への誘い』      

―― いま、ヘーゲル哲学を読む意義はどこにあるのか ――   黒崎剛

なぜか哲学が好きで、哲学によって現代社会の抱える問題に切り込んでみたいと考える人もこの世には少しは居るでしょう。そうした場合、どういう哲学を勉強したらいいのか?何を導きの糸としたらいいのか?世に哲学と名がつくものはあまりに多いために、この疑問に悩む人も少なくないでしょう。
私の出した結論は、現代社会を理解するためにもっとも効果的な手段は、ヘーゲル、そしてマルクスの二人の哲学をワンセットにして勉強してみるのがよいということです。では、数多くの哲学者がいる中で、なぜヘーゲル=マルクスなのか。ごく簡単に私の考えを述べて、ヘーゲル=マルクス論へのお誘いとします。   続きを読む→